アット介護の主催者について

主催者の写真能勢規弘(男性)

住まい:横浜市 2010年からカナダのバンクーバーの大学で学習中
年 齢:74歳(2014年現在)
介護経験:8年8ヶ月

 

何故、この運動を始めようと考えたのでしょうか。

ある大手電機通信機器メーカーを定年退職後、妻から引継ぎ、要介護度5となっていた85歳の実母の介護に専念し、平成19年7月に施設で最期を看取りました。

それまでに数箇所の老人保健施設に転住し、最終的に特別養護老人ホームに辿り着いた母親のベッドサイドに、ほとんど毎日1~2回、年間340日以上、訪ね、食事と排泄と外気浴の介助を続けました。延べで、3300余回の施設通いと介助をこなしたことになります。ほとんど全ての訪問時に母の様子や受けていた世話に関しての記録を訪問日記の中に残しました。

その間、高齢者介護の実情が自分の将来の姿であることに気付き、現状の問題や改善して欲しい事項について確かな認識を得ました。ホームヘルパー2級の資格も取りました。神奈川県の福祉サービス第三者評価にも関わりました。福祉機器専門相談員の資格も取りました。

施設と介護職員の沢山の善意に触れながら、介護施設の経営上の都合、頻繁な介護職員の離職など同情すべき状況も理解しました。施設が家族に見せたくない場面も沢山見てしまいました。そして、施設長・介護リーダーの方針と介護士の力量・性格が、介護の世話の質をばらつかせることを痛感しました。

介護の質は、介護保険制度の対象となっている世話項目だけでは、十分な満足レベルには、とても到達しません。多くの施設が「利用者満足」を標榜し、中には「介護職員自身が世話になりたい施設にしよう」「自分の親を入れたい施設にしよう」と声高に唱えていますが、その介護職員に本心を尋ねますと、異口同音に「自分は施設介護を出来るだけ避けたい、受けたくない」と正直な気持ちを吐露されます。

現在の殆どの施設での介護サービスに不足しているのは、世話の品質、即ち、正確さ、優しさ、丁寧さ、思いやりであり、また、介護保険制度で網羅されていない種類の世話であるということが分かったのです。

介護の質は、施設や介護職員の自覚や第三者評価に頼っていても良くなりません。介護を受ける本人だけでなく、将来の受益者である私達市民が、何をして欲しいのかを声を上げて要求しなければ良くならないのです。

多くの施設が慣習や業界常識を改めて、真の利用者本位のサービスをするようになれば、喜んで施設介護を求める高齢者が増えるでしょう。その切掛けを作ることになればと願って、このサイトでの活動の運営を始めました。

以来1年半、口コミ情報の収集には苦労しています。気楽に生情報を提供してもらえる手立てが私には分かっていません。私の努力不足を痛感させられる日々が続いています。中には、礼金を払わなければ、世の人は協力してはくれないと言い切る向きもあります。でも、お金を払って情報を得ることにすれば、恣意的、意図的、利己的な情報提供の例に翻弄されることになるでしょう。

私の生の姿を知っていただくために、ブログに殆ど毎日書き込んでいます。沢山の方々が訪れて読んでいただいているようです。しかし、そこでもコメントを頂戴する例が少ないです。シャイな国民性が現れているようにも感じています。

来る平成22年7月中ごろからカナダのバンクーバーに居所を移し、大学で勉強しながら、異文化交流を始めます。そして、趣を変えて、このサイトの運営を工夫してみようと考えています。