マニラでの車椅子の清掃・整備の体制が整ったとの報告をしました

フィリピンに寄贈する子供用車椅子の現地でのリサイクル体制が確立できる見通しが立ったという主旨の報告書を、私の所属するNPOに提出しました。

日本で使われなくなっている多数の中古の子供用車椅子(購入時に15〜50万円も掛かったのに3〜5年しか使われなかった物が大多数な物)を少しずつ集めて、それ等を私たちの手で清掃・整備して海外に寄贈する活動しているのですが、その最大の課題が、被寄贈国での肢体障害児童の使用に供して一時的に喜ばれても、日本と同じく彼等の肢体の成長と共に車椅子が小さくなってしまって、その結果として、それ等が使用できなくなり捨てられることになれば、日本で粗大ゴミ化した車椅子が海外でも同じく粗大ゴミ化してしまって、寄贈の目的が損なわれるというのが、心配のタネなのです。

その問題を解決しないならば、海外への寄贈に要する「1台あたり1万円前後掛かる費用を工面するために篤志家から集める寄付金や助成金の価値の判断」に大きな疑問を生じると考えるからです。

この問題の解決策は、「日本の事情と同様に、被寄贈国でも3〜5年間の一世代の使用だけの期間で終わせてしまう」のではなく、「少なくとも、三世代、すなわち、3回ぐらい、10〜15年間、使い回しできるリサイクル体制を確立させる」ということだと、私はNPOの会員の中で強く信じる少ない仲間の一人です。

そこで、その構想の実現に向けて、過去2、3年前から、準備をして来たのですが、先日、フィリピンに出向いた際に、現地のパートナーとの共同作業で、ようやく、その夢を実現する目処をつけたのです。

現地で、合計76台を清掃し整備することを実行して、中古の車椅子を再生する体制が作り出す目処が立って来たのです。比国では2009年に80台を寄贈して以来、昨年の2017年、すなわち、9年ほどの期間に、合計で700台余を寄贈していますので、取り敢えず、2012年までに寄贈した車椅子の中で、以降使用されて来た車椅子が児童の成長で既に小さくなり過ぎてしまい、よりサイズの大きな車椅子が必要になっているという事実を確認して、それ等を今回再生した大き目の車椅子と交換して、替わりに、使い古されて修理を必要とする車椅子を返還してもらい、私たちの現地の仲間の手で再生作業を進める体制を作って推進するという方針を決めて来たのです。

このことは、かなり画期的なことだと私は思うのですが、これが他の仲間の強い賛同を得られるようになり、他国でも同じことを広く実現すれば、私たちのNPOの活動の価値が大いに高まるだろうと期待しています。

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