連休の真ん中に比国マニラに出掛けて理想の実現を図る準備を始めました

荷造りもせねばなりませんが、その前に現地で交わす覚書の原稿を作っています。今回は、日本で清掃や調整と修理を施さないで中古の車椅子を集めたままで、フィリピンに寄贈して、現地で日本で行っているのと同じような作業を施して、現地の肢体不自由児童の使用に供するという形態を導入できる準備が整って来たので、このような新型の「海外に子供用車椅子を送る事業」を展開するための手順などに関して、しっかりとした連携作業を行うための合意を正式に取り付ける目的なのです。

去る2月に私が現地に出掛けて実際の作業を現地の担当者たちと実施して、「これなら出来る」との確信を得て帰国したことを引き継いで、日本でそうした作業を監督し、その作業の結果の最終確認を担当している車椅子工場の社長(NPOの理事ですが)と、会の会長に同行してもらって、実情を見てもらって、正式にこのような現地での清掃・修理などの再生作業を推進できるようにする予定です。そのことを現地のパートナーである財団のトップとも確認し、こうした活動を共同で可能にしてもらうことへ協力に感謝の気持ちを当方の最高責任者から伝えてもらおうと考えています。

これにより、長年期待して来た私たちの夢、すなわち、「日本で粗大ゴミとなっている『中古の子供用車椅子』を再生して海外に送って、そこの肢体不自由児童の使用に一次的に供して、3〜5年経過したら使用者である児童が目出度く成長して肢体が大きくなり使えなくなって、そこで車椅子が放置されてしまう。それを回避して、現地で再生して、他の障害児童の使用に供したい。それをしないで粗大ゴミ化する車椅子を放置すれば、私たちの奉仕活動は不完全で一次的な自己満足、偽善に終わってしまう。更に一歩進んで、その国で中古の車椅子に清掃・整備・修理を施して、別の障害児の使用に供すことのできるリサイクル体制を作れば、無策なままの放置を回避できる、そのような納得性のある理想を実現すること」が可能になるのです。そして、私たちの活動のために幾つもの団体や個人の受け取る寄付金や助成金に込められた篤志に、胸を張って応えられることにもなるのでしょう。

使い古され小さくなった車椅子の使用者には、より大きめの車椅子を貸し与え、小さくなって汚れた車椅子は当会の現地パートナーの手元に引き上げて、清掃・修理・調整ができるようになれば、再生された車椅子を別の肢体不自由児童の使用に供することができるのです。

加えて、現地での再生体制が整えば、フィリピンへの寄贈については、日本で集める中古の車椅子を当会が日本で再生する手間を省いて全てを、そのままフィリピンに送って、現地で再生して障害児たちに提供し続けるということも可能になります。そうすれば、日本での作業の手間と掛かってくる再生費用も節約できますから、より多くの台数の車椅子をフィリピンに寄贈できるということも加速されるでしょう。

同国には2百万人以上の脳性麻痺患者が存在するとの統計があります。今までに当会が同国に寄贈した累計700台余の車椅子では、同国の肢体障害児の車椅子へのニーズには全く充足できていません。寄贈台数を加速的に増やして少しでも多くの児童に車椅子を提供したいのですが、先の将来の見通しを顧みずに闇雲に提供する台数を増やすだけでは、寄贈する車椅子を途中で粗大ゴミ化するのを黙殺すれば、車椅子を使用する肢体障害児の数を増やす速度を鈍らせるという懸念が付いて回ります。

日本で粗大ゴミ化した中古の車椅子が、フィリピンで安易に再び粗大ゴミ化してしまうことを回避しながら、できるだけ多くの車椅子を提供して行くには、上記のように中古の車椅子を、数回、使い回しできるようにすることが大切なのです。現地で、中古の車椅子を再生するリサイクルの活動を始められれば、粗大ゴミ化を回避でき、そして、別の児童に再生された車椅子を使用してもらえるようになるのです。

こうしたリサイクルの活動を軌道に乗せようとしていることを、未だ、それを実現できていない他の国の担当者に実例で示すことが可能になれば、彼らにも刺激を与えて、同様の策を実現するための努力を促すことにつなげることができるでしょう。

加えて、それは、この私に、「いつ引退しても大丈夫という安心感」を与えてくれます。私個人にとっては、今回のフィリピン行きが、そのためでもあると考えています。

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