やはり私は帰国子女相手の英語教室の運営に飽きが来た?

先週の土曜日の授業は生徒の保護者の参観の下に進行されました。子供達は親御さんの存在を意識してか、いつもよりはかなり行儀が良かったのですが、それでも10〜12歳の幼さ故に集中度が持続せず、手持ちのオモチャをいじったり、塾かどこかの学校の宿題を盗み書きしたりしました。

先生は保護者の手前、あからさまに強い語気でたしなめて止めさせられず不自然な対応になってしまい、その情景を傍観していた私は思わず心の中で楽しみました。

動詞の現在形、過去形、過去分詞形のテストまがいのことをしたり、形容詞と副詞の相違の説明と理解度のチェック、そして、主語と述語の説明をしたり、盛り沢山の文法の基本的な理解を深めさせようと苦心されましたが、何しろ制限された短い時間の中で、生徒の精神年齢というか、相応の知的レベルで、納得させることに無理があったようで、明らかに彼らにとっては消化不良でした。

実際の文章の実例を数多く示すことなく、こういう文法上の基本ルールを詰め込みで理解させるのは至難だと思わされました。生徒の年齢では、動詞の完了形や受け身の文例に接する機会は極めて少ないです。そのような過去分詞が使われる文例は余程読書好きの生徒でなくては会得できません。小学高学年生ではとても無理。

授業後に親元に寄って来た子供に、「遊んでばかりいて、大事な授業内容を学ばないのは勿体無いじゃないの!」と言って軽く体を手で叩くパワハラまがいの光景を見て、「塾通いで詰め込み過ぎて、教師の言うことを全て吸収するのは可哀想」と思った私、「でも、よく勉強されていますよ。この年齢の子供達には息抜きの瞬間が必要なのですよ」

授業後、担当の教諭は、急いで、次の授業の教室に駆け込んで行きました。・・・先生が消化せねばならない目先の教育課題の処理で目一杯で余裕がないのですから、肝心なことに十分な説明が為されなければ、、生徒の消化不良を起こすのが当然であることを、私のような傍観者は察知できます。

先日このブログで説明した通り、メキシコ人家族の国境越えによる生活環境の変化の長い話などを教科書で読まされる生徒には、500年昔に遡る欧州諸国の展開した大西洋を超える大航海時代に先生が言及せねばならないと私は強く信じているのです。それが為されないと生徒の消化不良は続くでしょう。

「メキシコ人はメキシコ語を喋っていないの?」「何故、メキシコでスペイン語が母国語になったの?」という、全く素朴な疑問に答えることなく、「そうなのよ、メキシコではスペイン語よ。他の中南米諸国は、ポルトガル語を喋るブラジルを除いてスペイン語を喋っているのです」という説明で終わらせては、勿体なさ過ぎます。

「カリブ海の海賊の映画の背景が何か? なぜ、フランスが出て来るの? イギリスやポルトガルまでが海戦している!」「トランプ米国大統領が多数のメキシコ人の不法移民者を本国に強制送還しようとする、その背景は?」等々を説明し、理解させることなく、全く強制的に、「移住して来た米国で、メキシコ人はそれまで馴染んで来たスペイン語が通じなくて、英語を勉強しなくてならないから、大変な苦労をする」という事実だけを鵜呑みにさせられる授業の有様に、私は、大いなる疑問を禁じられないのです。

「先生に時間的な余裕がないから止むを得ない」では、やはり、私には納得できないのです。国際的な活動をしているYMCAでの英語教育であるのなら、将に、国際的な教養の一端を、自我に芽生え、知識欲が旺盛になって来ている外国生活から帰国して来た子女に触れさせ、それを身に着ける切っ掛けを与えられなくてはYMCAらしさが発揮できないのではないだろうか?「こんな格好の機会を逃してしまい、他の英語学校と同じレベルで競争してしまうYMCAであって良いのだろうか?」

私は、彼らの保護者に、「さすがはYMCA. そこで、子供の教育を託せて幸せだ!」と感じてもらえる英語教育を展開してもらいたいという願いが、気持ちの何処かにあることに気づいています。

そこで、先日の土曜日の授業の後に、事務所の英語教育部の担当職員に、この気持ちを吐露したところ、それが、米国人の部長に報告されたらしく、明後日11日(水)の午後に会って話を聞きたいという連絡が来ました。

どんなことになるのか、私は、重ねて、「担当の教員を非難しているのではない、時間的な余裕がないほどキツイ授業運営を強いられているので彼らに責任があるのではない。しかし、生徒にとって極めて大切な教養を培うことへの気遣いのある授業内容や時間割を提供することが、競合する他の英語学校には真似のできないYMCAらしい授業の展開を志向することを可能にするだろうと思っている」と、先述の職員に述べているので、このことを繰り返し説明し強調しておきたいと考えています。

思わずまた長文に付き合わせてしまいましたね。

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