メキシコの国語がスペイン語になっている理由を英語教室で説明します

2ヶ月前に、私がボランティアで補助教官として応援しているYMCAでの帰国子女が学習する英語教室で使っている教科書に、「メキシコから米国に渡って来た移民家族の子供達が英語を覚えるのに苦労をしている」との記載のあるページを学習した時に、生徒たちに教師が、「彼らは母国でスペイン語を使っていたので・・・」と説明したところ、「え! メキシコ人はメキシコ語でなくてスペイン語を使っているの? どうして、そうなの?」と素朴な質問をしました。ところが、その教師は、「メキシコでは始めからスペイン語が国語です」と答えるだけで、「何故、土着の現地語が使われていないのか?」について説明をせずに、「そう、始めからスペイン語を日常語として使っているのです」と言って、生徒たちのそうした疑問について、明快な説明をしないで済ませたこと、そして、私が、「5〜600年ほど昔に欧州の国がアメリカ大陸などに出掛け始めて、「大航海時代(英語ではAge of Discovery)と呼ばれる時代が始まって、スペインがメキシコを始め中南米の国々を植民地化した」ことで「メキシコを始めとするほとんどの国でスペイン語が公用語になった」と話したことから、結局、その教師からの依頼で、8月か9月に、もう少し詳しい経緯を、生徒たちに私が説明することを引き受けたということを、このブログで報告しました。

その時が、今週末の29日、土曜日の授業の場に訪れることになったのです。現在、鋭意その準備の完成に努力しているところです。

与えられている時間は3〜40分。パワーポイントにまとめ上げて英語で説明しようとしています。私の60年も昔の中学生、高校生の時代に学んだことを整理しているのですが、この世界史の一コマが、今となっては大変に面白いのです。歳をとって振り返ると非常に興味深いことが分かってくるからです。

簡単にいうと、この時期に地球が球体であることを人類は初めて実体験から理解したのですし、コロンブスのカリブ海諸島と北アメリカ大陸の発見、そして、スペインによる中南米諸国の植民地化、大量の奴隷の収容、そして、免疫力のない原住民の大量の死亡、当て込んだ奴隷の急激な枯渇がアフリカ黒人の大量な北米への移送への転換を起こし、金銀の多量な欧州への輸送、ジャガイモ、トマトなどの農産物の欧州への流入、カリブ海を中心とする海賊行為の活発化、これらが全て、現代に至る経済や文化のグローバル化への出発点になったのです。人類の文明の大発展の発端として、極めて、意味のある事件であったという解釈ができるということを、今になって感慨深く噛み締めています。

60年昔の青二才の私の知力では、こういう歴史の流れの捉え方は出来なかった訳です。随分と無駄な時間を学生時代に過ごしてしまったとも言えます。

こうした感慨を覚えながら、今週末の説明の機会に備えているのですが、与えられた僅かな3〜40分にどのように凝縮したら良いかと、苦悩しながら、多くの情報を捨てる作業をしているところです。

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