介護の仕事を長く続けるための条件は容易に整うとは思われませんが・・・

 介護職者の本音を伺うことのできる調査結果を知る機会がありました。介護職者1000人程からアンケートを取り分析した貴重な事実が発表されているのです。その結果から、「介護職は生涯続けられる職業でるのか否か」を探ろうとしている真面目な調査なのです。新たな雇用機会を創出する業界として期待されているにも拘らず、結果は、芳しくないようです。約半数の現役の介護職者は、生涯続けたいがそのように出来ないと考えているとのこと。給料が期待する水準より20%ぐらい低く、また、仕事はかなり重労働であり、高齢になったら厳しくなるt重労働というのが主な理由だと言われています。

 介護業界は、現政府の新成長戦略に入っていて、新規雇用創出280万人、約45兆円の新規市場が創出されることが含まれています。社会福祉専門の職業の有効求人倍率は1.12倍であり、全職種平均値(0.42)よりも2倍以上の高水準ですから、職を求める人々が介護分野に就職を目差す傾向は強まるでしょう。しかし、現役の介護従事者の介護業界への就職の動機は、「自身が介護経験がある」「社会貢献をしたい」であったという人たちがほぼ同率の30%であり、介護業界に就職した年齢が30歳台後半であるそうですから、別の業界から転職して来た職員が多い、即ち、再就職者が多いのです。

 そして、彼等は、「できれば一生続けられる職業であって欲しい」と願っているようです。アンケート等の質問の答えとしては、極く自然な回答ですが、実際には、安い賃金と重労働がその実現を妨げているというのが実態であり、日本経済が回復して来れば、人材が他業界に移って行くのは避けられないと思われます。

  賃金の実感が希望よりも20%も低いということは、月給で3~5万円ほど給与が不足であるということになりますから、民主党がマニフェストに掲げる「介護職給与の月額4万円引き上げ」政策が実現すれば、この不足分をすっかり補えるのですが、介護の仕事を長く続けるための条件がそう簡単に整うとは思われないのですが、どう状況が推移するのかを見守りたいです。

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