訴訟社会の真骨頂。最初のカルチャーショックを受けました。

 本当は、1週間前の当地到着当日に経験したことを紹介したいのですが、昨日些かショッキングな話題を得ましたので、今日はそれを紹介します。

 先週から住み始めたホームステイ先が決まる前に実は私には、6人の大家族の家庭がホスト・ファミリーとして割り当てられた経過があります。それが変更されて、今の独り生活者家庭に決まった理由が昨日分かりました。想像していた通り、私が70歳のお爺ちゃんであることが不安を招いた原因ですが、決定的な理由が、家の中でつまずいて転んで怪我をした場合に、訴訟されることを恐れたというのが真意だったとのことです。昔はそう言うカナダ人は少なかったのだそうですが、隣の米国、訴訟国家の影響を受けてしまい、誰でも疑い、訴訟される懸念を抱く人々が増えて来ているために、思いも掛けない理由で、私がテナントになることが拒否されたとのことです。思わぬところで高齢が障害になりました。

 自分が転ぶことも余り想像できないのですが、ないこととは言えません。しかし、家の中で転んで怪我をする潜在性は、若い学生でも高年齢の学生でも、年齢に関係なく誰をホームスティに迎え入れても存在すると思うのです。要するに、既に2人も高齢者が住んでいる家に、更にもう一人、しかも英語の不自由な日本人の老人が来たら大変なことになるではないかと家庭内で議論があったことでしょう。寄りによって老人が3人も住む家庭にしたくない、世話をするなら青年が良いという結論になったことは容易に理解できます。私にとって心に傷がつくのは、家の中で転ばれたら、家の構造の不備を持ち出して訴訟して来るかもしれないと、全く想像してもみなかった仮定にひるんで拒否されたということなのです。

 勿論、これが訴訟王国のアメリカ合衆国そしてカナダであれば当然の常識的な議論なのでしょう。それに慣れない私にとってはカルチャーショックです。それにしても、ホームスティというのは他人を我が家に迎え入れることですから、家庭内での事故が心配ならば若者でも年寄りでも、ある程度の事故はホストファミリー側でも覚悟しておかなくてはならないことです。訴訟されるかもしれないと思う家庭はホストファミリーになどなろうと考えるべきではない訳で、そういうものの考え方をしたり心配する家庭はホストファミリーに登録されてはならない失格家庭でしょう。また、学校も、誓約書の中で、そのような項目を含む契約書を学生と交わすようにすれば良いでしょうから、このあたりは学校側の事務手続きを充実すれば済むことでもありましょう。

 現状では、登録ホストファミリーの中に、そういう失格ファミリーも入っているということであるようです。高年齢者である私は世話が焼けるから敬遠されたという理由だけなら理解できるのですが、事故が起ったら訴訟されると決め付けられたのは思いも寄らないことでした。カルチャーショック第1号です。

Comments

1通の返信 to “訴訟社会の真骨頂。最初のカルチャーショックを受けました。”

  1. Nosse : 2010-08-04 1:40 AM

    香港の佐藤です。

    思わず自分が社会人になった2年目の夏休み頃2週間という短い間のアメリカ・ポストンでのHome Stayをした経験を思い出されました。

    英語の勉強と海外生活を味わえたいとの目的で、
    短い間でしたが、日本で通った学校を通じて、アメリカ現地のサマスクールを選定し、その上、アメリカ人でHomeStayを受け入れる家族の推薦を得ました。私の場合は、日本を出発する前に、事前にその受け入れ側の方に電話連絡までしました。そのときすべて順調のようで、私は安心して現地に向かいました。

    ところが、現地に到着し、受入れ家庭に着いた当日から、カルチャショックの連続でした。。。。。

    受入れ先の家庭は、当初私が希望していたような子どものいる家族ではなく、アメリカ国籍の40歳の女性でした。その上、彼女は、Home Stayを受け入れる家族の基本を果さず、とても2週間もいられる状況でなかった為、私から学校側に事情を説明をし、受入れ先の変更を申し入れしました。結局二日間我慢して、3日目から、素敵な家族にめぐり合えました。語学研修は無事に終了し、アメリカ文化も学び、現地人とのふれあいもでき、大変充実度の高い2週間のアメリカでのHomeStayとなりました。(いまだに友人として連絡を取り、その後3回もその家に訪問しています)

    そのとき受けたカルチャショックとは、今考えると大したことではないのですが、当時は余りの突然で、海外生活が初めての私はとても大きなショックを受けました。

    今、言えることは、念願の国に出かけて、そこで初めてカルチャショックを受けると、辛さと無気力感を感じるということです。そういう時は、是非、冷静に、そして入学した学校の担当者(学生係り)にシッカリと相談して、頼られるのが良いです。何かよい案が必ず得られることを心から祈っています。

    遠い香港から応援していあます。挫けないで、また、健康に気をつけ、マイペースでがんばってください。

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