カナダでちょうちょうや鳥が見当たらないのは自然破壊が原因であるとは意外でした

 最近のブログで、当地には、カラスとスズメ以外に、鳥の姿が見えないと書きました。誇張に過ぎるかもしれませんが、実際そう思えるくらいに広い公園でも鳥の声が聞こえません。チョウチョウもトンボもセミも見えない上に、鳥まで姿を見せてくれないのは異常で、また、期待はずれだと申し上げました。鳥の保護区に行って見なければならない状態みたいなのです。

  私の高校の同級生である生物の専門家に尋ねたら、人間による自然破壊が原因だとも都市の人口増加だとも言われて、ショックを受けています。

 カナダは広大な自然を抱えて自然保護の先端を行っていると思っていたのに、森などの木々を守るだけに力を入れているかのように思い始めたからです。

 その後も私は執念深く鳥とか昆虫の所在を確認しようとして、昨日は先のカナダ住民の言に従って、5kmほど離れた鳥の保護区に行って来ました。ハッキリ言って失望しました。2時間の間にカラスやスズメまでを含んだ鳥の一羽すら見掛けませんでした。昆虫は、確か、日本でトーセミと呼んでいた記憶のある小さくて細いトンボの雌雄を一組見つけただけでした。そこは770エイカーの広大な湿地帯でした。一角に鳥の保護小屋がありました。Wildlife Rescue Association(自然動物救護協会)の看板があり、小屋の立て札に「傷ついた動物にストレスを与えすぎるから一般人の見学禁止」と書いてありました。傷ついた野生の動物のリハビリ場所だったようです。

 それにしても鳥も昆虫も見当たらないのはどういうことなのでしょうか。係員の居そうな場所を見つけられませんでしたから尋ねることもできませんでした。もう一度、出直してみようと思います。

 季節の狭間なのでしょうか? いったい自然保護とか動物愛護とかの意味合いがカナダではどういうものなのかを調べたくなりました。当地での勉強課題がもう一つ増えた思いがしています。

 ところで、上記の生物学者が私の問いに次のようなコメントを送って来てくれました。興味深い観察ですので、ご本人の了解を得ましたので、紹介します。 

 「カナダの自然についてはそれほど詳しくありませんが、ブリティッシュコロンビア州ではオカナガン渓谷のヴァーノンの様子などを昆虫愛好家に聞きますと、日本の北海道的な場所ということです。東京~鎌倉は今や亜熱帯といってよいほどで、植物の種類が多く、それに伴って昆虫類が多くみられます。しかし、北へ行くほど「植物の種類が減り」→「動物の種類が減る」傾向があります。バンクーバーも、自然のままならば北海道的な状況だったと思われます。しかし、人が生活するためには家や道路、工場や商店等々自然を破壊しなければなりません(釈迦に説法ですが)。自然とともに生きることのむずかしさは、都市における道路や公園、庭などで見られるように、整備してしまうことです。目立つような色彩の花を植え、原始林だったころの草花は顧みられず、植物園などでも外来の派手な植物が多いですね。

チョウが育つためには決まった食草が必要です。アゲハチョウはミカン類の木がないと育ちません。アオスジアゲハはクスノキがないと育ちません。東京にアゲハやアオスジアゲハが多いのは、ミカン類が庭に植えられていることが多く、街路樹などにクスノキが多いからです。 

アメリカやイギリスの家などの庭の映像を見ると、広い庭が一面の芝で埋められ、木は隣家との境界付近に垣根として植わっている状態が多いと思います。一方、日本では芝生だけの庭は少ないように思います。農業が主で、自然と共に生きてきた日本の文化(?)と外敵を絶えず気にしてきた(?)肉食の文化との違いがあるのかもしれません。

 また、欧米では「虫」とか「昆虫」に対して強い嫌悪感を持つ方々が多いようですが、「鳥」に対しては「愛らしい・保護すべき」という感情を持つ方々が多いようにも感じています。特に、カナダガンは国を超えて保護されているので、渡りの季節になれば、「月夜に雁」の情景がみられるかもしれません。

たぶん、バンクーバーでも都市化に伴う整備が、自然の動植物を追い払ったのだと思います。また、多くの昆虫嫌いな人々にとってはそのほうが好都合なので、破壊はさらに進むと考えられます。絶滅の恐れのある生物(レッドデータブック)はカナダでもあると思います。アメリカでは一般人を巻き込んで調査が進められているようです。

 日本でも同じで、東京だけでなく地方の大都市では東京と同じ現象が起きています。自然を知らない子が増え、自然を知らない教員が増え、自然を教えてもらえず、自然体験をしたことのない子供が増えたからなのか、殺伐な社会現象(親子兄弟、友人間での暴力・殺人等々)が増えているように感じています。個体が増えると個体間の争いが増加することはネズミなどの実験でも示されています。

 現在、世界の人口は86億8000万人。病気を克服し、戦争がなくなって?人類を減らす圧力がなくなりつつあるので、この増加傾向は今後も続き、いずれは食物の争奪戦か、分け合い?で、絶対量が足りなくなった時点で大カタストロフィーが起こることが予想されています。世界のほとんどの人たちが現状をよく理解し、どのようにしたら人口を自分たちの手で抑えることができるかを考えてほしいものです」

 

Comments

1通の返信 to “カナダでちょうちょうや鳥が見当たらないのは自然破壊が原因であるとは意外でした”

  1. 山田秀樹 : 2010-08-23 5:45 PM

    この週末に2坪くらいの庭の草むしりをしました。また、鉢植えの植え替えを行いました。
    その際、やぶ蚊が群がってきて、数か所を刺されてしましました。特に今年は蚊が多く、熱帯のようです。
    でも、蚊がいるから、昆虫、鳥が生息できるのだと思います。
    人間に近いからと言ってクジラやイルカだけを愛して、その捕鯨国を攻撃するのではなく、食物、生き物全体を尊ぶ(おそれる)事が必要でしょう。
    人類とは遠い種を、力で排除するのではなく共生が必要だと思います。

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