カナダでも介護士を外国から招聘することで問題が起っています

 介護についての学習が外国人留学生には閉ざされているとのことで、当地の介護とか福祉についての情報の扉を探しあぐねていることは、先にも報告しました。明日から始まる秋学期で教授や学生の登校が増えれば、その機会を見つけられるだろうと思っているところですが、「外国人介護士のカナダへの招聘についての制度の不合理な改定」を問題視する新聞記事が目に留まりましたので、手始めに紹介します。

 

 日本のように急速に少子化と核家族が加速していないカナダでは施設介護の普及は緩やかなようでして、むしろ問題は居宅介護に関して多くが語られているようです。実際に当地で私が知り合った介護士はすべて、と言っても、3人ですが、皆、訪問介護職員です。ケアセンターに所属して家庭に派遣されるという形のものです。

 

 今回問題になっているのは、より特殊なもので、「住み込み介護士」の海外からの招聘に関しての記事です。住み込み介護の件数とかそこに従事する介護職員の不足数とかの数的な事実に言及のない記事なので、些か、雲を掴むような曖昧な情報ですが、論点は、「海外から介護士を呼び寄せる費用を受益者家庭が全額負担せよ」と去る4月に移民法が改定になったのだが、新たな問題が出て来ているというのです。肝心の介護士が、カナダに到着してから短時日で故意に雇用関係を解消して他地に逃げてしまうことが起るが、このことに対して、「カナダまでの運賃などの全額を支払った家庭を保護する規定が抜けている」という問題を、その新聞の社説が取り上げています。

 

 全てが始めから悪意で意図されてのことではなくても、カナダに移民するための飛び石(踏み石)に利用し、彼等が2年間の労働で市民権を取ってしまう例を助長するだけでなく、特に、渡航費用を全額負担する家族の損害の軽減策が新法ではないではないかと言っています。

 

 従来の規定は、海外から渡航する介護士の方にリスクが偏っていたために、応募者数が増えるどころか減ってしまう原因を内在していたので、改定されたそうでして、日本のみならずカナダでも外国人の介護士を呼び寄せる政策に人で不足の活路を見出そうとしているのです。そして、それが上手く行っていないという事実があることを伺い知ることができます。

 

 私としては住み込み介護士が不足しているという事実がどういう背景から出て来ているのかなどを、これから調べてみなくてはなりませんが、看護作業と介護作業の区分けとか、住み込み介護労働の負荷とか特殊な問題なども理解しておかないと、日加両国の事情の比較などが適切に出来ません。しかし、この問題も少し時間を掛けないと私には消化しにくい課題であると思っているところです。

 

 カナダに来て、全く手付かずになっていて、私のサイトの「アット介護」の看板には関係のないブログでの投稿ばかりを続けていて、看板倒れが気になっていますので、こういう記事を見付けますとコジツケでも話題にしたくなってしまうのです。未消化な記述をお許しください。

Comments

2 通の返信 to “カナダでも介護士を外国から招聘することで問題が起っています”

  1. 山田秀樹 : 2010-09-07 8:34 AM

    日本での話題は、施設新設ではユニット形式しか認めなかった厚生労働省が、地方の要求を認め、併設も認めるようになったことです。
    今までは個室と相部屋との併設では、個室への介護保険の補助金を認めないとする方針(従来は個室のみの場合に見補助金)を変更して、併設でも個室への補助金を認めるとの見解に変わったとの報道でした。

  2. kana : 2010-09-09 10:31 AM

    http://www.cic.gc.ca/english/work/caregiver/index.asp
    これはカナダ政府のケアギバーについてのサイトです。もしよかったら読んで見てください。

    カナダでいう殆どの住み込みケアギバーは子供のベビーシッターが殆どだと思います。 従って、お年寄りのお宅での住み込みというのはとても数少ないと思います。また住み込みケアギバーをする内の殆どがフィリピン人だと思います。ケアギバーを経て移民になったというフィリピン人をたくさん知っていますので。

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