待っていた大学での授業が始まり早速戸惑っています

 一昨日7日から大学で授業が始まりました。大勢の学生が教室の間を行き来し、構内のロビーや廊下が騒がしくなりました。前日の休日に当日になって慌てないようにと大学構内にまで足を運んで確認したはずなのに、私も出席する授業の教室を探すのに苦労しています。2日で4つの授業に出たのですが、今の先生の方では、もっと準備が大変であるのに驚き、些か同情しているところでもあります。

 

シラバスという名の書類を担当教授が最初の授業の場で全学生に配布せねばならないからです。これは米国の学校で習慣になっていて、日本の学校でも導入され流行気味だそうですが、欧州では余り使われていないそうです。米国ではここの講座の独立性が強いこと、教師も外部からの登用であることが一般的であるので、講座の運営方針を説明したり、教師との連絡先情報を書いたり、成績を決める要素毎の比重配分などについて事前に学生に知らせています。出席率がどのくらい成績に考慮されるのかとか、宿題の論文とか随筆の提出期限を遅れると一日辺り何%減点するとか、勿論、講義の順番と教科書の進捗関係とかも明示されています。10~20ページに及ぶものがあり、教師の負担は増していますが、学生にとっては有益な方針明示でして、これも50年前の昔とは異なり私にとっては初体験です。

 

 私の履修科目のクラス当たりの収容人数は30人前後でして、申込み順の受付けですので、人気のあるクラスは定員をオーバーしてしまい、最初の1~2回の講義の後で放棄する学生が出て来るのを期待して数人の学生が最初の講義に顔を出しています。教授の中には、定員内に入っている学生を脅かして、「興味がないのに中途半端に出席して悪い成績がついたら、成績簿に記録が残り一生の汚点になるから、今の内にドロップする方が身のためだよ。俺は怠け者の学生は嫌いなのだから・・」とあからさまに入れ替えを促進しようという意図の発言をするのには些か幻滅しました。ドロップしてやろうかとも思ったりしたのですが、別の科目の選択に苦労するのも初体験の私には骨の折れることですから、居残ることに決めています。

 

 ところで、随分と慎重に履修科目を選択して自分では納得して来た科目でも、先入観が災いして、必ずしも、私自身が期待したり想像していた内容にぴったり合致してくれないような感じの科目を履修することになってしまったかなあと思うものが出て来ています。2科目がそうなのです。

 

 一つが人類学です。Anthropologyと英語では言うのですが、考古学Archaeologyとどのように異なるのかが良く分からなかったのです。考古学は人間を含む動植物などの有形の物を古代の存在物として扱い、人類学は人間に限ってその起源から、せいぜい、人類が大陸間の移動を始める中世初期までの人種とか生活状態、言語、生活慣習などを学習するのだろうと思っていたのです。ところが、人類学は人類の起源から現代までの全歴史期間を扱い、むしろ、期間の区切りではなく、4つの項目の分類で学習内容が分けられていることを知らされました。考古学的人類学、生物学的人類学、言語学的人類学、文化的人類学なのです。その中では最初に掲げた考古学的人類学だけが古代という期間限定になっていますから、私の狙っていたのは将にこの考古学的人類学であったのですが、履修申込みをしていたのは文化的人類学者が扱う講座でありました。

 

 しかし、どの講座も、3ヶ月限定の学習のものですから、後の学期に考古学的人類学を履修することでも自分の興味を充足できますので、私は、この講座を落として別の講座を探す手間を省くことに決めました。

 

 もう一つの期待はずれは、社会学です。これは人間社会の諸活動とか現象を扱いますから、私の興味の対象である、「自由と平等の欧米的な根幹思想」に限った講座を見つけられなかったので、今更、不満を言っても仕方がありません。これも次の学期以降で見つければ良いことですし、今の大学になければ有るところに転学を考えれば良いことなので、焦ることはないと、これまたドロップして待機学生を助けるようなことはしないことにしました。

 

 なにしろ、この歳になりますと、人間の為すこと、その結果として形成された文化や仕組みなどにも興味がない訳ではありませんから、履修内容が文化人類学でも社会学一般でも新しいことを学ばせてくれるのなら何でもOKなのです。年の功で、20歳台の他の多くの学生さんに比べたら、50年近い余分の人生経験の蓄積で、私の発言や記述する内容が異なってくるのは当り前ですから、英語の表現力が何とかなるレベルであれば、クラスに存在して行く価値はあるだろうと勝手に自惚れて行こうと意を決したところなのです。

 

 それにしても、初っ端から、来週月曜日の提出期限で社会学の教授が宿題を出して来たのには驚きました。テーマは、「『列を作って自分の順番を待つことが、どのように社会的な秩序と社会組織を形成することになるのか』について、自分の経験と観察から150文字以内で説明しろ」というのです。150文字での経験と観察のまとめならば、人生経験の豊富な私だから大丈夫だとは考えているのですが、残る3科目の教授がどんな宿題を短時日の期限付きで出して来るのか、身構えてしまいます。とにかく、読み書きの宿題の多い科目ばかりを選んでしまい些か後悔しています。

 

例外は、恐竜専門の講座のようでして、一回おきに観察室で共同作業をする予定になっていますから、息抜きの機会がありそうです。しかし、それもレポート提出が多いそうですので戸惑いがあるでしょう。

 

そう言えば、「かの有名な最大の恐竜と言われた、ブロントゾールスは、学術上の間違いで、実際には存在しなかったことが既に証明されている」との教授の発言には驚きました。頭と胴体が、既に、実存が証明されている別々の恐竜のもので、それらをうっかり結合して巨大恐竜発見と言われて大騒ぎになっただけだと言われました。

 

とにかく、こういう事件続きで、目が覚めると言いますか、こんなことが続きますと若返るのか、体力と精神力の消耗で老け込むのか、自分がどうなって行くのかが興味シンシンなのです。

Comments

1通の返信 to “待っていた大学での授業が始まり早速戸惑っています”

  1. Nosse : 2010-09-10 2:15 AM

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